初診・再診の方へ
当院では混雑を避けるために、診察・内視鏡検査ともに「完全予約制」とさせて頂いております。
まずは「24時間web予約」もしくは「電話」で予約をお取り下さい。
※初診受付は18時までとなっております。
※大腸内視鏡検査を受けて頂くためには「事前診察」が必要です。
(診察・検査の進捗状況により待ち時間が発生する場合がありますので、予めご了承下さい)
-
「大腸内視鏡検査」を希望される場合
「大腸内視鏡検査」を希望される場合は、安全に検査を受けて頂くために検査の1週間前までに「事前診察」を受けて頂く必要があります。まずは「24時間web予約」で事前診察の予約をお取り下さい。(検査日の予約は電話でお取り頂けます) -
「胃カメラ」を希望される場合
「胃カメラ」を希望される場合は「24時間web予約」で事前診察の予約をお取り下さい。(検査日の予約は電話でお取り頂けます) -
「腹部エコー」を希望される場合
「腹部エコー」を希望される場合は「24時間web 予約」で診察の予約をお取り下さい。※検査当日は「6時間以上絶食」の状態でご来院下さい。
ご留意点
- 当院では完全隔離部屋を確保できない為、『発熱外来(新型コロナ感染等)』は行っておりません。37℃以上の発熱がある場合は、感染拡大防止の観点から診察する事ができません。恐れ入りますが、対応可能な医療機関へご相談下さい。
- 当院は生活保護法による指定医療機関ではありません。(生活保護受給者証による診療には対応しておりません)
クリニックの理念
「安心」「安全」「丁寧」な内視鏡検査を提供いたします。
01安心 当院では鎮静剤(静脈麻酔)を使った大腸内視鏡検査を推奨しています。
当院では、生体モニターを装着した上で鎮静剤を適量投与して眠っている間に大腸内視鏡検査を実施します。おなかの手術歴がある方や婦人科疾患(子宮や卵巣の病気)のある方、虫垂炎、大腸憩室炎を患ったことのある方は大腸が癒着しています。そのため、麻酔なしで検査すると痛くて辛い検査になる場合があります。もちろん、麻酔なしでも『検査中、まったく痛くなかった』と言われる方もたくさんおられますが、大腸のバリエーションは実際に内視鏡検査をしてみないとわかりません。
一度でも大腸内視鏡検査で痛くて辛い経験をすると、それがトラウマになってしまいます。このような理由から、当院では麻酔を使った大腸内視鏡検査を推奨しています。
胃カメラについても、ご希望により麻酔で眠っている間に検査を実施しますので、お気軽にお申し付け下さい。
02安全 事前の詳細な問診と腹部診察でリスクを予測・回避
大腸内視鏡検査において安全上、注意すべき点があります。大腸内視鏡検査をする際に発生する重篤な偶発症のほとんどは、内視鏡検査を始める前に飲んで頂く腸管洗浄液(下剤)の服用中に発生します。例えば、大きな進行大腸癌により大腸が細くなり便の通りが悪い状況で大量の下剤を内服すると、大腸が詰まってしまい腸閉塞を起こします。最悪の場合、大腸が破裂して死亡する事があります。
重篤な偶発症のリスクを予測・回避するためには、詳細な問診と腹部診察が大切です。そのため、当院では大腸内視鏡検査を予約する前に必ず「事前診察」を受けて頂き、偶発症を起こす可能性がないか確認してから検査予約へと進みます。診察の結果、偶発症リスクが高いと判断した場合には入院治療が可能な大きな病院へご紹介させて頂きます。
03丁寧 「絶対に見落とさない情熱と熱意」で「高い精度」にこだわります
欧米では『がんになる可能性のあるポリープは全て除去してポリープがない大腸(clean colon)』を推奨しています。当院では欧米のガイドラインに準じた内視鏡検査を実施しています。ポリープの大きさにかかわらず、大腸がんになる可能性のあるポリープ(腺腫とSSA/P:sessile serrated adenoma/polyp)は全て除去して”clean colon” を目指します。
麻酔薬や鎮痛剤を使用して痛みのない検査をすることは簡単です。麻酔薬や鎮痛剤を注射すれば、内視鏡スキルの上手・下手にかかわらず、誰でも簡単に痛みを取り除くことが可能です。一般の方は「苦痛無く、短時間に検査を終えること」に注視しがちですが、内視鏡検査の目的は「病気の早期発見・早期治療」です。つまり、一番大切なことは内視鏡検査の「精度」です。いくら「楽チンでアッという間に検査が終わった」としても、「見落としだらけ」の検査では全く意味がありません。
米国の研究では「癌になる可能性のある腺腫(良性ポリープ)を内視鏡で切除すると、大腸癌になる率を76~90%防ぎ、死亡率を53%減らせた」と報告されています。その一方で、「大腸内視鏡検査を受けていたにもかかわらず、後に大腸癌になったケースが約6%あり、その58%は内視鏡検査時の病変の見落としだった」とも報告されています。
実際、これまで私が内視鏡検査を行ってきて、明らかに「見落し」と思われるポリープをたくさん発見してきました。しかし、日本では「見落とし」について大々的に取り上げられる事はありませんでした。なぜなら、見落としがあったと科学的に立証することが困難だからです。ただし、経験豊富な内視鏡医が見れば、「この病変は前回の内視鏡検査で見落とされていた」と一目でわかります。一般の方は「大学病院や大きな病院なら安心」と思われがちですが、内視鏡検査は「どこの病院でしてもらったか」よりも「誰に検査をしてもらったか」で検査の精度が全く異なります。実際、これらの事実を裏付けるような報告が論文化されています。その論文によると「腺腫発見率(adenoma detection rate: ADR)は7.4~52.5%と内視鏡医によってバラツキが大きく、ADRが1.0%低下すると大腸内視鏡検査後6カ月~10年の間に大腸癌と診断されるリスクは3.0%上昇する」と報告されています。
このような事実を踏まえ、当院の内視鏡検査では「高い精度」を担保することを最重要課題としました。
大腸内視鏡検査において、1個以上の腺腫が発見される割合(腺腫発見率:ADR)は大腸内視鏡検査の質の指標として提唱されており、男性患者では25%以上、女性患者では15%以上が質の適正な指標とされています。当院長のADRは74%(2020年度実績)ですので、いかに高い精度で内視鏡検査を実施しているかご理解頂けるかと思います。たとえ、「ベテラン内視鏡医」でも時間をかけずにサッと内視鏡を抜いてしまえば必ず見落しが発生します。逆に、内視鏡経験が浅い「見習い内視鏡医」でも十分に時間をかけて丁寧に観察を行えば見落しのない正確な観察が可能です。
当院では観察に十分な時間をかけて大腸のヒダを一つずつめくるように丁寧に観察し、小さなポリープを見落とさないように細心の注意を払って観察します。NBI(狭帯域光観察:Narrow Band Imaging)と色素内視鏡観察により大腸全体を丁寧に観察する為、観察だけで約30分かかります。挿入時間(2〜5分)を含めると、検査時間は35分程度かかることになります。同時にポリープ切除を実施する場合には、ポリープの数や大きさにもよりますが、検査時間は40〜60分前後かかります。検査時間に幅があるのは、大腸は人によって個人差が非常に大きい臓器だからです。また、見つかるポリープの数も1個から20個以上と人それぞれです。実際にどれくらい時間をかけて検査を行ったかについては、内視鏡写真に時刻が記録されているので、麻酔で眠っていたとしても、あとで患者さんご自身で検査時間を確認することが可能です。
当院では、院長がベストのコンディションで集中力を切らさずに1日に実施できる内視鏡検査枠しか作成していません。
当院では開院以来、院長自身の手で責任を持って精度の高い内視鏡検査をご提供することに強い「こだわり」を持って診療して参りました。(今後もこのポリシーを変えるつもりはありません)
その為、患者さんには多少、検査予約の順番待ちをお願いすることがあると思いますがご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
病診連携締結医療機関
当院は以下の医療機関と病診連携しています。入院が必要な病気が見つかった場合は、
すみやかに最適な医療機関へご紹介させて頂きますのでご安心下さい。